名画が名画たる理由を、芸術家の人物像や歴史とともに解説する著者に熱い想いを感じる2冊
美術史学者・美術評論家、さらには日本芸術院の院長や大原美術館の館長を務めるなど、さまざまな肩書きと経歴を持つ著者の高階秀爾さん。
美術界で数えきれないほど本の出版に携わられている彼の書籍の中から、今回の2冊はなんといっても彼の西洋美術への愛が伝わってくる胸熱なシリーズです。
有名な画家・どこかで聞いたことがありそうな、でもよく知らない画家たち。彼らの代表作とも言える絵一つ一つを題材に、当時の歴史的背景や画家たちの美術的挑戦、社会にどのように衝撃を与えてきたのかといったことを、堅すぎずカジュアルに解説されているので次に次にと最後まで楽しく読んでしまいます。
美術の世界に一歩足を踏み出してみたい
美術鑑賞をもっと楽しみたい
有名な絵画のどこが「凄い」のか全くわからない
そういった美術初心者の方々にぜひ楽しみながら読んでほしい2冊です。
本書の内容(目次)
- 名画を見る眼
- ファン・アイク「アルノルフィ夫妻の肖像」 — 徹底した写実主義
- ボッティチェルリ「春」 — 神話的幻想の装飾美
- レオナルド「聖アンナと聖母子」 — 天上の微笑
- ラファエルロ「小椅子の聖母」 — 完璧な構成
- デューラー「メレンコリア・1」 — 光と闇の世界
- ベラスケス「宮廷の侍女たち」 — 筆触の魔術
- レンブラント「フローラ」 — 明暗のなかの女神
- プーサン「サビニの女たちの掠奪」 — ダイナミックな群像
- フェルメール「画家のアトリエ」 — 象徴的室内空間
- ワトー「愛の島の巡礼」 — 描かれた演劇世界
- ゴヤ「裸体のマハ」 — 夢と現実の官能美
- ドラクロワ「アルジェの女たち」 — 輝く色彩
- ターナー「国会議事堂の火災」 — 火と水と空気
- クールベ「アトリエ」 — 社会のなかの芸術家
- マネ「オランピア」 — 近代への序曲
- 続 名画を見る眼
- モネ「パラソルをさす女」 — 光への渇望
- ルノワール「ピアノの前の少女たち」 — 色彩のハーモニー
- セザンヌ「温室のなかのセザンヌ夫人」 — 造形のドラマ
- ヴァン・ゴッホ「アルルの寝室」 — 不気味な内面世界
- ゴーガン「イア・オラナ・マリア」 — 異国的幻想
- スーラ「グランド・ジャット島の夏の日曜日の午後」 — 静謐な詩情
- ロートレック「ムーラン・ルージュのポスター」 — 世紀末の哀愁
- ルソー「眠るジプシー女」 — 素朴派の夢
- ムンク「叫び」 — 不安と恐れ
- マティス「大きな赤い室内」 — 単純化された色面
- ピカソ「アヴィニョンの娘たち」 — キュビズムの誕生
- シャガール「私と村」 — 回想の芸術
- カンディンスキー「印象・第3番」 — 抽象絵画への道
- モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」 — 大都会の造形誌
BOOK INFORMATION
名画を見る眼
著者:高階 秀爾
出版社:岩波書店
出版:1969/10/20
BOOK INFORMATION
続 名画を見る眼
著者:高階 秀爾
出版社:岩波書店
出版:1971/5/20
