8_thumbnail

具体と抽象

細谷 功

「抽象化を制するものは思考を制す」。難しく捉えられている「抽象」を気軽に理解し、頭を柔らかくするための一冊

人間が他の動物たちともっとも異なっているところはどこであるのか。その一番大きな部分が「知能 (脳で考え、それを言葉で伝えたり、残したりできる能力)」であると言われています。そして「知能」の土台ともなっている「数」や「言葉」という人間だけが操れる共通概念。まさにこれこそが「具体と抽象」の肝なのです。

誰もが無意識に行なっている「具体化」「抽象化」の仕組みを、「数と言葉」をはじめ、さまざまなパターン別でまとめてくれている本書。驚きや発見が多く、日常に落とし込めたらより楽しく生きていくことができるはずです。

歳をかさね、頭が硬くなってきている実感がある人
仕事で幅広いアイデアが求められるクリエイティブ職で働く人
コニュニケーションが苦手で、もっと会話を楽しみたいという人
そういった方々に何度も読んでほしい一冊です。

本書の内容(目次)

  • はじめに
  • 序章 抽象化なくして生きられない
  • 第1章 数と言葉 -人間の頭はどこがすごいのか-
  • 第2章 デフォルメ -すぐれた物まねや似顔絵とは-
  • 第3章 精神世界と物理世界 -言葉には二つずつ意味がある-
  • 第4章 法則とパターン認識 -一を聞いて十を知る-
  • 第5章 関係性と構造 -図解の目的は何か-
  • 第6章 往復運動 -たとえ話の成否は何で決まるか-
  • 第7章 相対的 -「おにぎり」は具体か抽象か-
  • 第8章 本質 -議論がかみ合わないのはなぜか-
  • 第9章 自由度 -「原作」を読むか「映画」で見るか-
  • 第10章 価値観 -「上流」と「下流」は世界が違う-
  • 第11章 量と質 -「分厚い資料」か「一枚の図」か-
  • 第12章 二者択一と二項対立 -そういうことを言ってるんじゃない?-
  • 第13章 ベクトル -哲学、理念、コンセプトの役割とは
  • 第14章 アナロジー -「パクリ」と「アイデア」の違い-
  • 第15章 階層 -かいつまんで話せるのはなぜか-
  • 第16章 バイアス -「本末転倒」が起こるメカニズム-
  • 第17章 理想と現実 -実行に必要なのは何か-
  • 第18章 マジックミラー -「下」からは「上」は見えない-
  • 第19章 一方通行 -一度手にしたら放せない-
  • 第20章 共通と相違 -抽象化を妨げるものは何か-
  • 終章 抽象化だけでは生きにくい
  • おわりに

BOOK INFORMATION

具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ

定価:1800円
著者:細谷功
出版社:株式会社dZERO
出版:2014/12/7

永遠にかみ合わない議論、罵(ののし)り合う人と人。
その根底にあるのは「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機。
動物にはない人間の知性を支える頭脳的活動を「具体」と「抽象」という視点から読み解きます。
具体的言説と抽象的言説のズレを新進気鋭の漫画家・一秒さんの四コマ漫画で表現しています。
〈出版書誌データベースより〉