よろこびのある人生を生きるために、全ての人は描かなければならない。芸術から人を想う、岡本太郎さんの優しさ溢れる一冊
大きな休みを楽しみに待つ観光旅行。
大好きなサッカーや野球などのスポーツ観戦。
友達を誘って行く、いつも通りの楽しい飲み会。
社会は便利になり、私たちにいつでも余暇の楽しみと、時間を上手に消費するアイデアを提供してくれます。
しかしそんなごく普通の日常生活のなかで、ほんとうに「心から生きている」と感じられる瞬間はどれくらいあるでしょうか。楽しく過ごせているつもりでも、生活に対する空しさ、納得のいかなさを抱えて生きている人も多いのではないでしょうか。
岡本太郎さんは1954年の初版の時点ですでに、そのような日本人全体に広がる生きづらさや現代社会の持つ「発展と豊かさ」の矛盾を見通していました。
これからを生きる私たち日本人に向けて、本書は岡本太郎さんなりの「解決策」が詰め込まれた本だと言えます。読めば必ず、描きたくなり、そして心から生きている感覚を探してみたくなるはずです。
毎日にあまり充実感を感じられない
人の目を気にすることが多く、生きづらさを感じる
芸術・アートをどう観たらいいのか分からない
そういった方々に、発見と驚きを感じながら読んで欲しい一冊です。
本書の内容(目次)
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- 序文「岡本太郎は何者であるか」横尾忠則
- 初版の序
- 第1章 なぜ、芸術があるのか
- 生きるよろこび
- 現代人は、部品になった
- 楽しいが空しい
- 自己回復の情熱
- 芸術の見方 – あなたには先入観がある
- 生きるよろこび
- 第2章 わからないということ
- 「八の字」文化
- 符丁の魔術
- 今日の「八の字」芸術
- わからない絵の魅力
- 抽象芸術(アプストラクト)
- 超現実派(スュールレアリスム)
- 鑑賞と創造の追いかけっこ
- 「八の字」文化
- 第3章 新しいということは、何か
- 新しいという言葉
- そのほんとうの意味
- 「近ごろの若いものは……」
- 法隆寺の壁画は新しいか
- 芸術はつねに新しい
- 美術史はくり返さない
- 建築も音楽も文学も
- 新しいものへのひがみ
- 流行とは何か
- 根のない日本主義
- 近代文化の世界性
- 世界は狭くなった
- 洋服とキモノ
- 自動車と駕籠
- 建築様式の国際化
- 具象から抽象へ – 私の遍歴
- 国境を超えた現代芸術
- アヴァンギャルドとモダニズム
- 新しいといわれればもう新しくない
- 暮らしの中のモダニズムの効用
- ゆきづまりが、ゆきづまりを超える
- 新しいという言葉
- 第4章 芸術の価値転換
- 芸術はここちよくあってはならない
- 芸術はいやったらしい
- 芸術は「きれい」であってはならない
- 芸術は「うまく」あってはいけない
- 第5章 絵はすべての人の創るもの
- 見ることは、創ることでもある
- 芸術は単数であり、複数である
- あなた自身を想像する
- 見ることから描くことへ
- 昔、絵は見るものではなかった
- お蔵の中に眠る名画
- 見せると減る芸術
- 下手な絵描きたち
- 貴族から市民の芸術へ
- ヘッポコ絵描きセザンヌ
- 素人画家ゴッホ、ゴーギャン、アンリ・ルソー
- まずく描くピカソ
- 名人芸のいらない時代
- 生産様式と芸術形式
- 四君子とモンドリアン
- 「ピカソなんか、おれだって…..」
- だれでも描けるし、描かねばならない
- 絵を描くのは余技ではない
- うまい絵を描こうとするまちがい
- デタラメがなぜ描けないか
- とにかく描く
- 自由の実験室
- 家じゅう全部で
- ポーズを切りくずすこと
- 「芸術なんてなんでもない」
- 子どもと絵
- 描く衝動
- 見られたくない
- 正しい図画教育とは
- 昔の図画教育
- 生徒に絵を教わる時間
- 赤丸チョンチョン、子どもの「八の字」
- 子どもの自由と芸術家の自由
- 見ることは、創ることでもある
- 第6章 われわれの土台はどうか
- 日本文化の特殊性
- 文化の袋小路
- 日本文化は東洋的か
- 芸術と芸ごと
- 芸能の世界
- 邪道が正道である
- 「芸術」という言葉の身元は
- フランス絵画史は語る
- 技術と技能
- 芸術は決意の問題
- しぶみと、なまなましさ
- 日本的モラル
- 謙譲の美徳
- 自分がやると公言すること
- たった一人で飛び出すもの
- しおらしい卑屈さ
- 「外国人がほめた」
- 「らしく」ということ
- 日本文化の特殊性
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- 解説 – 岡本太郎を読んだ若者 赤瀬川原平
BOOK INFORMATION
今日の芸術
著者:岡本太郎
出版社:光文社
出版:1954
「今日の芸術は、うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない」。――斬新な画風と発言で大衆を魅了しつづけた岡本太郎。この書は、刊行当時、人々に衝撃を与え、ベストセラーとなった。彼が伝えようとしたものは何か? 時を越え、新鮮な感動を呼び起こす「伝説」の名著、ついに復刻。
〈出版書誌データベースより〉
