デザインの目的を見失いそうになった時に立ち戻りたい、ユーザー目線の重要さを教えてくれる一冊
本書は、プロダクトデザイン領域の必読書として最も読み継がれている本のひとつです。
産業化が進み、あらゆる製品がより便利に機能的になっていく一方、その複雑さは、ユーザビリティを蔑ろにしてしまうことがあります。ユーザーが製品を間違って扱ってしまうのは、すべてデザイナーに責任がある。とはっきりと言い切り、認知科学をベースとしたユーザーが使いやすいデザインとは?について事例とともに解説されています。
「誰かに情報を過不足なく伝える」というのが、グラフィックデザインにおいても最も重要な目線です。インパクトや面白みのある、目を惹くデザインを目指しているうちに伝えたい情報が伝わりづらくなってしまう。そんな時に参考にしたい考え方が詰まっています。
情報を丁寧に伝えるデザインを身に付けたい
デザインがごちゃごちゃしていて、まとまりがなくなってしまう
人が集まる場のデザイン、設計に携わっている
そういった方の制作プロセスにぜひ参考にしていただきたい一冊です。
本書の内容(目次)
- 第1章 毎日使う道具の精神病理学
- これを理解するには工学士の資格が必要です
- 毎日の生活の中の不満
- 毎日使う道具の心理学
- 理解しやすさと使いやすさのためのデザインの原則
- あわれなデザイナー
- 技術の逆説
- 第2章 日常場面における行為の心理学
- 自分を責めてしまうという誤り
- 毎日の生活の中の思い違い
- 間違ったことのせいにしてしまう
- 人間の思考と説明の性質
- 人はどのように作業をするか–行為の七段階理論
- 実行と評価におけるへだたり
- 第3章 頭の中の知識と外界にある知識
- 不正確な知識にもとづく正確な行動
- 記憶は頭の中の知識である
- 記憶は外界にある知識でもある
- 外界の知識と頭の中の知識の間のトレードオフ
- 第4章 何をするかを知る
- 日常場面に存在する制約の分類
- 日常場面の事物にアフォーダンスと制約を適用してみる
- 可視性とフィードバック
- 第5章 誤るは人の常
- スリップ
- 思考のエラーとしてのミステーク
- 作業の構造
- 意識的な行動と意識的でない行動
- エラーに備えてデザインする
- デザインの基本的な考え方
- 第6章 デザインという困難な課題
- デザインの自然な進化
- なぜデザイナーは正しい道からはずれてしまうのか
- デザインのプロセスの複雑さ
- 蛇口–デザインの難しさを示すケースヒストリー
- デザイナーを脅かす二つの致命的な誘惑
- コンピュータシステムの弱点
- 第7章 ユーザ中心のデザイン
- 難しい作業を単純なものにするための七つの原則
- わざと使いにくくする
- デザインと社会
- 毎日の道具のデザイン
BOOK INFORMATION
誰のためのデザイン?
著者:D.A.ノーマン
翻訳:野島久雄
出版社:新曜社
出版(初版):1990/1/25
